なぜ、WILD MOVEのトレーニングは裸足で走るのか

WILD MOVEの提供するトレーニングプログラムでは、裸足ランニングを取り入れています。その理由は...!?

こんにちは!トレーナーの三河です。

 

11月に入り、2016年も残り僅かになってきました。しかしまだまだ、年内にポイントレースを予定している方も多いことでしょう。私も11/18〜21に400kmのレース「沖縄本島1周サバイバルラン」、そして12/4には久しぶりのフルマラソン「湘南国際マラソン」を控えています。PB更新はもちろん、良い流れで2017年へと繋げていきたいですね。

 

お陰さまで、学生から大人まで少しずつお問合せの増えている「WILD MOVE」の各種プログラム。しかし実は、あまり他では見られないちょっと変わった特徴があります。それが“裸足で走る”というもの。今回は、なぜ「WILD MOVE」のトレーニングが裸足で走るのかについて、その理由を詳しくお伝えしましょう。


裸足で走った経験、実はあるでしょ?

恐らく多くの方は、記憶をたどると「裸足で走った」という経験をお持ちなのではないでしょうか。体育の授業や運動会、あるいは友達と遊ぶときなど。中には部活の練習で、砂浜を裸足で走った…なんていう方がいるかもしれません。

 

そういう私は、保育園や小学校の運動会が裸足でした。かけっこの際、校庭の砂を指で掴んで遊んだ思い出があります。また自然の豊かな東北出身ということもあり、河原や公園を裸足で駆け回った経験も。しかし成長するに従って、外では必ず靴を履くことが常識に。陸上部では、ランニングシューズやスパイクシューズを履いていました。現在は怪我への懸念などから、学校でも裸足で走る機会が減っているようです。

 

では、なぜ幼少期は裸足で走っていたのでしょう?

シューズに護られるということ

進化というと大げさかもしれませんが、生き物はその置かれた環境によって変化してきました。例えば食べ物が木の上にあれば、取りやすい(=登りやすい)ように手が長くなる。服を着ることで、体温調節のために体毛を生やす必要がなくなるなど。

 

「使わない(不要な)ものは失われ、必要なものが備わる」

 

もっと身近な例で言えば、骨折してギブスを着用していると、固定され動かさない部位の筋力は低下します。私も小学生の頃に腕を骨折したことがありますが、明らかに腕が細くななっていました。これを、ちょっと“シューズ”に置き換えて考えてみてください。

 

ランニングシューズにはクッション性の高いソールがあり、着地した際に地面から受ける衝撃を和らげます。つまり、シューズはその衝撃から脚を“護ってくれている”もの。筋肉に掛かる負担が減るので、怪我予防や疲労軽減に効果的というわけです。中にはソールの薄いシューズもありますが、これは一般的にレベルの高い競技者向け。特に初心者には、「最初はソールの厚いシューズを」とアドバイスする人も少なくありません。

 

しかし本当にそうでしょうか?

 

シューズのクッションが衝撃を和らげるということは、脚は常に和らいだ衝撃しか受けないということです。例えば10の衝撃を5に軽減してくれているとしましょう。走り続けることで、確かに脚の筋力は向上するかもしれません。しかしそれは、あくまで5の衝撃を受けながら走れるレベルまでの話です。

もちろんここで、多くの方は少しクッションの少ないシューズに切り替えるでしょう。これによって少しずつ脚が強くなり、それは記録として現れてきます。それでも残念ながら、いつまで経っても10の衝撃を受けられる脚にはなりません。そのためにはシューズを履かず、全ての衝撃を脚で受け止める状態(=裸足)で走ることが必要。裸足で走ることは、人間の脚が本来持っているはずの力を引き出してくれるのです。

裸足で走ることによる変化

裸足で走る理由については、恐らく理解して頂けたのではないでしょうか。もちろんその他にも、単純に裸足で走ると気持ちいいですし、「どこで着地しているか」がダイレクトに感じられるので、身体バランスを確認するのにもオススメ。では具体的に、裸足で走るとどのような変化が起きるのか。これは実体験によるものですが、以下にいくつかご紹介しておきます。

  • アキレス腱や脹脛などバネ周りの筋力が強化される
  • 足の指先までしっかり使って走れるようになる
  • 足首が強くなり安定性が増してバランスが高まる
  • 自然ともっとも衝撃を受けにくく、怪我をしにくい効率的な着地になる

私は現在、よく裸足で走っています。裸足感覚シューズの代表例である『Vibram Five Fingers』、またルナサンダルも愛用。もちろん全てそのお陰とは言いませんが、結果的にマラソンでの記録は伸びています。もちろん怪我などせず、むしろ走るうえでのパフォーマンスは向上したと感じられるほど。初心に戻って裸足で走る…少し興味が湧いてきませんか?

 

ただしいきなり裸足で入れば、怪我の原因になりかねません。シューズに護られてきた今の状態では、裸足での走りに耐えられるだけの力がないのです。ですから「WILD MOVE」では、裸足によるメリットを実感しながら、少しずつその効果を得られるようトレーニングを組んでいます。ご興味ある方は、ぜひパーソナルトレーニングを体験してみてください。

記事に登場したアイテム

Vibram Five Fingers

ルナサンダル